唐紅の記憶の主なキャラたち(随時更新予定)





シリュウ・アンデリオ(16)

当小説の主人公。
世間では悪いものと判別される色を二つ同時に持っている少年。
良くも悪くも漆黒の黒髪と炎より濃い赤の瞳がチャームポイント。
性格は至って温厚。滅多に怒らない。基本的に女子供に優しい。
その割に恋愛沙汰には興味がないのかどこまでも淡白。
奪われる、という恐怖を知っているので、知り合い以上の関係を恐れている。
不器用な子。普段から気丈に振る舞うためか目が離せない部分もある。
過去に色々あったせいか時折儚い姿を見せるものの、
一人でいることに慣れてしまっているので、恐らく仲間の中では一番芯が強い。
家事全般なんでもござれ。将来は多分主夫になる可能性が高い人。



ヒューガ・ディスタンス(24)

見た目風来坊、自称トレジャーハンター。謎の男。
紺色の髪と青空の瞳を持つ青年。
何かと適当なことを言ってシリュウの旅に強制参加。
剣の腕前は相当なものであり、残酷な部分も兼ね備えている。
現実主義者。理想論を好まない。でも夢があるのは良いと語る人。
いい加減な言動だが、第三者として冷めた目で辺りをじっくり見ている。
世間知らずで無鉄砲なエリーナを毛嫌いしている。
その割にシリュウには甘いという掴み所のない男。



エリーナ・ファイナンス(17)

生粋のお嬢様。でも何故か只今家出中、もとい見聞を広める旅の真っ最中。
小さい頃からずっと主従関係にあるカインを道連れに旅へ。
ブラウンの髪と赤茶の瞳。
帝国貴族の娘。箱入りのため世間知らずで、少々我がままな傾向あり。
シリュウに助けてもらったことがきっかけで恋に落ちる。
妄想癖が激しい上に、早とちりしやすい即行動タイプ。
ただ憎みきれない一面も持ち合わせている。
のほほんとした平和主義者。カインに絶対的な信頼を置いている。



カイン・アルベリア(26)

エリーナの家系ファイナンスの従者。紳士だがお腹の中が黒い人。
半ば家出のエリーナについていくが、嫌がっているわけではない。
もとは帝国の傭兵だったがその腕を買われ、今に至る。
エリーナを第一に考えているため、他のことは結構どうでもいいと思っている。
穏やかな気質なのだが一度剣を抜くと性格が一変することも。
凄腕の傭兵だったが冷徹だったために「酷薄の男」と謳われている時期もあった。
色々あったが本人はすっかり更生したつもり。
最初は警戒していたシリュウに対しては、裏表がないと判断し大分打ち解ける。
ヒューガとは根本からウマが合わない。



シェンリィ・ウォルガ(32)

義賊「フィライン」の頭領。実態はフィラインのオカン。
苦しんでいる民たちから必要以上に搾取する貴族たちを良しとしない。
ある事件でシリュウを拾い、一年前までともに活動していた。
時期フィラインの頭候補としてシリュウを数に入れているとか、いないとか。
シリュウの師匠。逆らうと怖い人。
豪快でサバサバしているが、人望が厚い姐御肌。男より男前。
サーベルの他に「幻術」というフィラインの頭になるための力を使いこなす。
長い間シリュウの面倒を見てきたため、家族同然である彼の将来が不安。
細かいことは気にしないが、理に適わないことが大の嫌いでもある。



シークエンド・カルデス(35)

海と大陸の二つに名を轟かせる「海山賊」の若き頭領。
この世で恐れられている漆黒の髪を持つ。
褐色の肌と髪の色と同じカラス色に似たバンダナを頭に巻きつけている。
十七年前にシェンリィと出会い恋に落ちる(勝手に)
今日も今日とてシェンリィをお嫁さんにしようと奮闘するが、
それが迷惑であることなどお構いなしにアピールするため鬱陶しがられている。
シリュウを海山賊のメンバーに取り込もうと目論む、無駄に色気漂う一見軽そうな男。