リカルア暦2688年
神と魔との争いが550年余りの月日が経過した今日
世界の秩序は保たれ、毎日を平和に暮らしていた。
だが戦後に残った爪痕は深く、
あまりの損傷に、人々は心身ともに疲れ果てていた。
戦場に出て行き亡くなった親族、友人、恋人。
かけがえのない大切なものを失っていた人々は
世代が変わっても未だにその苦しみを抱えているという。
誰もが願った。
誰もが平和を求めた。
たった一つの願い。
たった小さな望み。
だが
運命の歯車が動くのは一度だけではなかった。
どんなに願っても変える事は出来ない冷酷な定め。
そして始まる一つの伝説。
どんなに願っても
どんなに祈っても叶う事の無いはずだと思っていた。
たった一つの祈りと希望が天から降り注ぐ。
「宿命」という、運命の糸に絡んだ者。
それが今蘇る・・・・・・